先日、宮崎市役所に婚姻届けを提出し、結婚しました。
個別にお伝えした方からは祝福の言葉をいただき、ありがたい限りです。
いろいろな方々に報告したいのですが、やはり気にかかるのが「オンエアでどう報告するか」です。
私が出演しているのはニュース番組なので、大騒ぎして伝えるのは変だし、
とはいえ、何も言わないのも不自然な気がするので、悩ましいところです。
いろいろと考えて、
「結婚をお天気ネタに絡めて報告する」
ことにしました。
ということで、ここからはお天気ネタの紹介です。
気象現象の中には、「妻」が入る現象があるのですが、それはどんな現象だか分かりますか?
そう、
「稲妻(いなずま)」
です。
雷の別名のことですね。
当たり前のように使っている言葉ではあるものの、
なぜ「稲」に「妻」で雷のことを意味するのか、知らない人は多いのではないでしょうか。
稲を含む植物にとって、成長に欠かせない3大要素が「窒素(N)」「リン(R)」「カリウム(K)」なのですが、
そのうちの「窒素(N)」が雷と関わってきます。
空気中の成分組成は、
窒素…約78%、酸素…約21%、アルゴン…約1%、その他(二酸化炭素など)
となっており、窒素自体はありふれた元素ですが、植物は空気中から直接窒素を取り込むことはできません。
マメ科の植物(エンドウ、クローバーなど)であれば、
窒素酸化物を合成する細菌である根粒菌と共生しているため、
根粒菌を通じて窒素を取り込む(窒素固定)ことができます。
そのような細菌を持たない植物は、自然界に存在している窒素を利用することになりますが、
このときに活躍するのが雷です。
雷の放電によって、空気中の窒素が酸素と結びついて窒素酸化物となり、
雨とともに土壌に浸み込むことで、植物は窒素を吸収できるようになります。
落雷が多いほど空気中の窒素固定が進み、稲が豊作になりやすくなるので、
「稲」にとって、雷は「妻」のように助けとなり、実りをもたらす存在とも言えます。
このことから、雷を「稲妻」とも表現するようになったようです。
いずれ紹介したいお天気ネタだったのですが、結婚報告のタイミングにはぴったりでした。
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