平安時代に元号が「てんき」にだったことも

本来なら「令和」に改元された3年前にできていればよかった元号ネタなのですが、残念ながら気づいたのが先月ごろ。

今から1000年近く前の平安時代に

「てんき」

という元号が使われたことがあったんです。

漢字では

「天喜」

と表記され、「てんぎ」とも言われていました。

先日、こちらの記事をアップしたときに気づいたのですが、

かに星雲が形成されるきっかけとなった超新星爆発が起こった年が、

「天喜二年(1054年)」

だったんですね。

「もっと早く気づいていればタイムリーにネタ化できたのに…。」

と思いましたが、「令和」に改元されてしばらく経ってから元号を振り返るのも悪くはないですね。

これを契機に元号のことを詳しく調べてみましたが、日本の元号は「大化」に始まり現在の「令和」に至るまで、

南北朝時代も含めて248個の元号が使われてきました。

その中でも「天」という漢字は歴代元号の中で27個も使われていて、

最も多く使われた「永」の29個に次いで2番目の多さです。

「天」が使われた歴史的な元号としては、

「天平」…聖武天皇が奈良の東大寺に大仏を建立した時期。「天平文化」としても知られる。

「天正」…伊東マンショらが少年使節として欧州に派遣された(天正遣欧少年使節)時期。

「天明」…浅間山の噴火などによって冷害が発生し、大規模な飢饉(天明の大飢饉)が起こった時期。

「天保」…老中・水野忠邦が幕政改革を行った(天保の改革)時期。

などが挙げられますね。

また、「天平」のあとには、

「天平感宝」「天平勝宝」「天平宝字」「天平神護」

といった4文字の元号が続いた時期があったほか、

「天徳」「天福」

といった、願いが込められたような元号もありました。

「天」は「天気」という意味だけでなく、「天下」にも使われているので、国家を表す漢字としても元号に用いられてきたのかもしれませんね。

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