CMOSカメラで電視観望

天体観測

九州南部の梅雨入りから10日ほどくもりや雨がつづき、天体観測に行けずに悶々とした日々を過ごしていましたが、ようやく梅雨の晴れ間が到来しました。

月も明るく、午前中まで雨が残った影響で夜露が予想される条件下でしたが、最近購入したコンパクト鏡筒とCMOSカメラを使いたくてうずうずしていたので、約3週間ぶりの天体観測へ。

今回から加わったコンパクト鏡筒は、ビクセンのFL55SS。

30センチほどと小型で、ポータブル赤道儀と組み合わせれば遠征先での観測・撮影が期待できます。

そしてCMOSカメラは、ZWOのASI385MC。

「これがカメラなの?」と思うかもしれません。

ただ、裏に返すと、

中にデジカメ用のイメージセンサーが入っています。

鏡筒の接眼部分に直接はめ込み、ケーブルでPC端末につないで画面上でプレビュー・撮影といった操作を行うことになります。

設置するとこんな感じ。

SharpCapというソフトを使い、パソコン画面上では、

このような形でパネルを操作しながら撮影します。

なんだかハイテク感満載なので、捜査しているだけでテンションが上がります(笑)

とりあえず露出3秒で上限過ぎの月を撮影してみましたが、悪くないですね。

あとは、26日に晴れて皆既月食を撮影できれば言うことなし。

また、試しに他の天体も電視観望・撮影をしてみました。

「とりあえず練習!」と思って、オートガイドは設定せず、ステライメージ9の加工だけしてます。

M57(こと座・リング状星雲/ドーナツ状星雲)

5秒露出で8枚撮影したものです。

リングもはっきり写って、色の違いも出ていますね。

M13(ヘラクレス座・球状星団)

8秒間露出で7枚撮影したものです。

なかなかの迫力で、左の方にはNGC6207の銀河も写っています。

フラットナーを使っていないので周辺の星が伸びていますが、中心付近では星もあまり流れず、短時間露出で十分に撮れています。

試し撮りにもかかわらず、思ったよりいい写真が取れたので、SharpCapの扱いに慣れればもっと向上しそうです。

次の観測チャンスが待ち遠しい。

コメント

  1. あゆみ より:

    はじめてコメントさせていただきます!
    M57(こと座・リング状星雲/ドーナツ状星雲)は、撮影したものではなく、望遠鏡を覗いても、虹色のような輪っかを見ることが出来ますか?
    M57キレイですね!観てみたいです!

    • 気象予報士 酒井 晋一郎 より:

      あゆみさん、コメントありがとうございます!
      M57は望遠鏡ではモヤっとしたガスの塊のようで、天体写真のような鮮やかな色は肉眼では分かりません。
      ただ、濃淡はあって星雲の中央付近がやや薄くなっているので、リング感は感じられると思いますよ。

      • あゆみ より:

        酒井さん、お返事をいただいていたのに気付かず、すみませんでした(・・;)

        お返事くださって、ありがとうございます!

        鮮やかなリングはさすがに肉眼では難しいんですね(>_<)でも、リング感がわかるのは良いですね!

        M57を写真とかで見ると、イエローストーン国立公園みたいだなぁと思います。これもまた写真でしか見たことありませんが、空と地上、どちらも見てみたい虹色です!

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