今週は晴れて猛暑日が続きましたが、強い日射によって午後は夕立雲ができやすくなっています。
今日の夕方4時の衛星画像と降水ナウキャストを確認すると、
九州の周辺では雲が多くなっていて、都城市付近では発達した雨雲が通過しているようです。
夏はこんな夕立やにわか雨に遭遇しがちなのですが、
今回はいろいろなにわか雨の別名を紹介したいと思います。
よく知られている言葉としては、「村雨(むらさめ)」がにわか雨の呼称として挙げられます。
単語は知っていても実際の意味までは知らなかった人も多いかもしれませんね。
元々は、「群れになって降る雨」から由来しているようです。
また、色で表現することもあって、「白雨(はくう・しらさめ)」という言葉もありますね。
雲が薄く空が明るい状態で降る雨のことなので、
急にザーザーと降ってくる雨、というよりは、「天気雨」や「狐の嫁入り」のような降り方に近いと思います。
そして、タイトルにも入っている、最も気に入っている言葉が「肘笠雨(ひじかさあめ)」です。
イメージしてもらいたいのですが、傘を持っていないときに夕立になると困りますよね。
雨宿りできるところまで小走りで行くときは、こんなポーズをしてません?
こうして”自分のひじを笠代わりにする” という状態から生まれた言葉なんですよ。
江戸時代に十返舎一九が著した
『東海道中膝栗毛』
という滑稽本がありますね。
この「膝栗毛」という表現も同じ発想で作られた言葉で、
「乗っていく馬がないから、自分の「膝」を「栗毛」の馬代わりにして歩いていく」
という意味なんです。
「肘笠雨」も「膝栗毛」も江戸時代の ”粋” を感じる言葉ですね。
そういえば、タクシーの代わりにテクテク歩いていくことを「テクシー」と言っていた時代もありました(今も?)。
私は使ってないけど、以前の職場の上司がよく使っていたんですよ!
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