九州接近か?台風14号の予想進路

台風14号が猛烈な勢力で北上を続けており、来週16日にかけて強い勢力を維持した状態で東シナ海に達する予想となっています。

台風14号の予想進路(9月11日9時の時点)

予報円の範囲はまだ広くなっているものの、予想進路は直角に折れて、来週前半には九州を指向する動きに変わっているようにも見えます。

また、欧米の気象機関の予想も台風発生当初と比べるとまとまってきています。

16日9時の予想モデルがどのようになっているか、比較してみましょう。

なお、UTCは世界標準時で、日本標準時は9時間進んでいます。

まずは、ヨーロッパ中期予報センター

(ECMWF: European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)

大陸の沿岸付近にあって、気象庁とほぼ同じ位置ですね。

つづいてアメリカ海洋大気庁(NOAA: National Oceanic and Atmospheric Administration)

気象庁・ECMWFより東を取っており、気象庁の予報円の最も東を取った進路と言えそうです。

気象庁の台風経路図では5日先の位置までしか予想されていませんが、ECMWF・NOAAのモデルでは、どちらも台風をさらに東進させているので、九州に上陸するおそれは十分にあると考えられます。

また、衛星画像から見る台風の様子ですが、11日9時の可視画像ではこのようになっています。

フィリピンから台湾、そして先島諸島付近にかけて台風による雨雲が広がっているように見えますが、台風の大きさ(風速15m以上の強風域)はこのようになっています。

11日9時の時点では、強風域は西側165㎞、東側280㎞なのでこのくらいでしょうか。

台湾の大きさが南北に約400㎞なので、台湾がすっぽり入るぐらいのサイズです。

台風本体は比較的コンパクトな大きさですが、台風の北から東にかけて発達した雨雲が取り巻いていますね。

今後台風が北上したのちに九州に接近すると、取り巻きの雨雲が前線として先に九州にかかりだすため、接近前から大雨となることが予想されます。

前線による雨雲と台風本体の雨雲がかかり続けることになるため、今後の台風の動きには警戒が必要です。

来週は台風対応で長い1週間になりそう。

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