前線による長期間の雨で平年8月の2倍以上を超える雨量になったところがありましたが、この影響は気温にも表れていますね。
8月は猛暑日や真夏日・熱帯夜になる日が続く宮崎ですが、雨で晴れ間がほとんどなかったことで、真夏日にならない日(最高気温30度未満)が10日間も連続しました。
アメダスのデータを見ると、8月11日から20日にかけての10日間は30度に届いていませんね。
特に16日の24.6℃は、8月の観測史上5位タイの低さで、18日の24.7℃も7位タイの低さなので、8月なのに涼しい日が続いていたことが分かります。
これだけ真夏日にならない日が続くことはなかなかないので、過去の記録を調べてみました。
すると、真夏日にならない日が10日間以上続いたのは、1932年8月6日から15日にかけてのことで、実に89年ぶりの記録です。
なお、このような連続記録は公式に発表されているものではなく、過去データを分析しないと現れてきません。
この分析方法は後日別ページでまとめておきますね。
さて、ここまで来ると、最も連続したのはどれくらいだったのか気になりますよね。
最も暑い時期である7月1日から8月31日までの期間に広げて調べてみたところ、1925年の夏の記録が最長でした。
7月24日から8月13日までなので、実に21日間!
本来は暑いはずの梅雨明けの少し後からお盆前まで、真夏日にならない涼しい日が続いていたんです。
梅雨明け前の7月前半であれば納得できますが、夏真っ盛りの時期にこれだけ真夏日未満の日が続いていたとは思いませんでした。
データを探ると面白いですね。
また、当時の天気図を数日おきに並べて比較してみたのですが、
特徴としては、
・太平洋高気圧の張り出しが北日本・東日本中心
・九州は高気圧の縁に当たり台風が近づきやすい
といったことが挙げられるでしょうか。
今回の長雨では、前線(秋雨前線)の影響が大きかったのですが、この夏をとおして高気圧の張り出し先が北日本・東日本メインだったことは共通しています。
やはり気圧配置が似通っていると、同様の現象が起きやすいということですね。
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