秋雨前線が停滞して、再びくもりや雨のすっきりしない天気になってきましたが、安定して晴れていた先週に、ようやくポータブル赤道儀・ポラリエuを本格稼働することができました。
ポラリエuを入手したのは6月ごろだったのですが、梅雨明け後も雲が取れにくい天気が続いていたことや周辺器具を整備するのに手間取っていたのでなかなか稼働できず…。
特にポラリエuと鏡筒(FL55SS)をつなぐ雲台には悩まされました。
ボール式の自由雲台では目標とする天体を視野に入れることすら難しく、3way雲台では視野内には入るものの、天体を中央に寄せることができずに高倍率で観測することができませんでした。
そこで知ったのがギア付き微動雲台の存在です。
これにより、大まかな位置で固定してから微動ハンドルで調整することができるようになり、高倍率(150倍)にしても天体を視野内で捉えられるようになりました。
待ち望んでいた簡易観測システムの完成です!
こちらが職場の屋上で設置したときの様子ですが、
画面左上の木星をしっかりと追尾しています。
ハイレゾアイピース(HR2.0㎜)で観測したところ、木星の縞模様もガリレオ衛星もくっきりと見えましたね。
なお、1つだけ注意しておきたい点が鏡筒を向ける方向です。
鏡筒を支えるギア付き微動雲台はスライド雲台プレートにねじ込んで設置しているので、ねじが緩む方向に鏡筒を向けてしまうと、鏡筒の重さでねじが緩んで鏡筒が外れてしまいます。
鏡筒の位置取りがネックにはなるものの、簡易観測をするには十分です。
また、別の日にアンドロメダ銀河をCMOSカメラで電視観望してみました。
時期的に高度は低いものの、よく映っています。
ステライメージで加工するとこんな感じです。
M31(中央・アンドロメダ座・アンドロメダ大銀河)、M110(右・アンドロメダ座・楕円銀河)
試しに5秒×70枚程度で重ねてみましたが、なかなかですね。
ポラリエuでの観測も期待できそうです。
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