彼岸の時期を迎えてもまだまだ真夏日がつづいていて、
宮崎市の9月の真夏日の日数は、9/22で21日目。
ついに、9月の真夏日観測日数は観測史上最多に並びました。
※これまで記録は1964年9月の21日
今後も30度前後まで上がる日が多いので、この記録は更新されることでしょう。
また、真夏日の日数だけでなく、記録的な高さになっているのが空気中の水蒸気量です。
アメダスの観測項目に「水蒸気量」はないものの、
水蒸気量に対応する観測項目が「蒸気圧(水蒸気圧)」となっています。
蒸気圧とは、液体の蒸発が起こらなくなった状態のときの気体の圧力のことで、
蒸気圧が高くなるほど水蒸気量も多くなります。
また、気温が高くなるほど空気中に含むことが出来る水蒸気の量が増え、
蒸気圧も高くなっているため、季節によって大きく変化しています。
なお、宮崎市の平年の月ごとの蒸気圧をグラフに表したものがこちら。
真夏の時期に当たる7月から8月にかけて蒸気圧が高くなり、水蒸気量も多い時期といえます。
気温が下がってくる9月の蒸気圧は24.8hPaとなり、蒸気圧は急に低くなっていますね。
ただ、宮崎市の今年9月上旬・中旬(9/1~20)の蒸気圧は29.3hPa。
平年8月並みの水蒸気量が9月も続いていて、蒸し暑さがつづいていることを示しています。
せっかくなので、9/1~20の期間の全国の蒸気圧の状況を調べてみました。
濃い赤で着色したセルが、各地の平年8月の蒸気圧を上回っている地点で、
薄いピンクのセルが、各地の平年8月の蒸気圧と同程度となっている地点です。
いまだに水蒸気量が多いのは九州くらいかと思って調べたのですが、
どうやら全国的に蒸気圧が高く、水蒸気量が多くなっているようですね。
特に、東日本・北日本ほど、平年の真夏を大きく上回る水蒸気量になっていることが分かります。
長期予報では、10月以降も気温の高い状態がつづきそうなので、
蒸気圧だけではなく、気温に関する記録も更新していくのではないでしょうか。
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