夏の暑さがようやく落ち着いて、秋の気配が濃くなってきました。
清少納言が『枕草子』で、「秋は夕暮れ」と詠んでいたように、夕映えが美しく感じられます。
夕暮れを眺めていると、
「暮れ~ なずむ~ まちの~」
と、海援隊の「贈る言葉」を思い浮かべてしまいますね。
ただ、「暮れなずむ」という言葉を調べてみると、秋の夕暮れを表す表現ではないんです。
「なずむ」は「物事がなかなか進まないこと」を意味していて、
漢字で表記すると
「泥む(なずむ)」
となります。
意外な漢字が使われていますが、
泥のぬかるみに足を取られて進まない様子をイメージすると、ピンとくるのではないでしょうか。
このことから、「暮れなずむ」とは、
次第に日が長くなって、日が暮れるまで時間がかかる春の夕日
を意味する言葉なんです。
ネタを発表した当日のオンエアでは、長髪のヅラをかぶって金八先生風に真似してみましたけど、似てましたかね(笑)
私もこの言葉を調べてみて初めて、「暮れなずむ」が表す季節を知りました。
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