セミが鳴く季節、といえばもちろん夏ですが、
まだ春の今の時季に大合唱をしているのがハルゼミです。
ハルゼミは、アブラゼミやクマゼミのように身近なところにはおらず、
生息地域はほぼマツ林に限定されています。
マツの高い梢で鳴いているので、「声はすれども姿が見えない」セミの代表でもあります。
宮崎市内では、一ッ葉付近や市民の森公園内のマツ林などに行くと、
「ギイー、ギイー」「ムゼー、ムゼー」と大きな鳴き声を聞くことができ、
夏のセミが勘違いして現れたのか、と思ってしまうかもしれませんが、
3月から5月の春の時期にしか現れないのがハルゼミです。
前から取材をしてみたかったのですが、
社内の飲み会でカメラマンと雑談しているときにこのネタに乗ってくれたので、
企画としてハルゼミを取材することができました!
1回目に取材に行った際は、あいにくの曇り空でヒンヤリし、小雨もぱらぱら。
いくつか抜け殻を発見し、
ハルゼミが出現していることは分かったのですが、
このときは全く鳴かず、3時間の捜索の末、撤収することに…。
捕獲できなくても鳴き声さえ録れれば企画として成立したのですが、
鳴いてすらいないとなると、さすがに厳しい…。
リベンジする日程を調整し、後日再取材に。
2回目の取材の際は朝から晴れて気温が高く、
取材場所の市民の森公園に到着したときからガンガン鳴いていました!
思っていた以上に日照と気温に左右されるセミのようです。
同行していただいた大淀川学習館の日髙さんのおかげですぐに見つけることができ、
捕獲することにも成功しました!
体長は小指の先ほどと小さく、思わず「可愛い!」とつぶやいてしまいました(笑)
裏返すと腹弁が見えるので、オスです。
いい大人が虫取り網を振り回してセミ取りをするなんて、
気象キャスターの仕事をしていて、最も楽しい仕事だったかもしれません(笑)
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